《 こだわりの心 》
物にはすべてニ面性があります。例えば、文化と文明、文明は発達すればするほど物が増え、文化は物が少ないところから生まれます。知恵と知識もそうです。両方とも必要ですが、知識ばかり詰め込むと知恵が回りません。
食品にも、食物と嗜好品があります。食物は体を保持するために摂りますが、嗜好品は心の満足感を覚えるために欲するものです。お酒も食物ではなく嗜好品の部類です。

話は飛びますが、昔は6歳くらいまでは、両親を始め家族が皆で知恵をつけました。それから小学校へ上がって、共同生活の知恵を勉学の知識を教えてもらったのです。この各家庭の知恵が、本人の感性になり、こだわりの心の出発点になるのではないかと考えます。
嗜好品の重大要素は造り手の感性であり、こだわりの心です。昨今は消費者ニーズにばかり合わせて商品を作っていますが、それは決して嗜好品では無いものと思います。消費者ニーズに合わせるのではなく、自分の感性で商品を造ることが必要です。そうすれば自然にこだわってきます。今、世の中は大変不景気ですが、この時期こそ良い商品が世に出てくると思います。ただし、今のやみくもに値を下げ、大量販売を狙っている会社以外の商品であればの話ですが・・・。 みんなが持っているからという理由だけで、グッチや プラダのバックを全員が買い求めたら、かえって造ってる職人さんは嘆くのではないでしょうか。なぜなら嗜好品というものは、造り手と使い手の感性・こだわりが合わなければ価値がない物だからです。
私どもの日本酒もこれまで通りこだわって造っていきます。そして同じ感性を持った人たちに呑んでもらいたいと思っています。


富士正酒造合資会社
     代表  佐野直次
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《あゆみ》-これまでマスコミ等で紹介された記事-
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